概要
昭文社HD(9475)が、2026/11/06にTOBに伴う株主優待の廃止を発表しました。 公開買付けの成立を条件に、2026年3月期の実施が最後となります。
TOB価格は、私が購入したときの2倍以上になりました。金額面ではうれしい一方、毎年楽しみにしていた地図系の書籍を、優待で選べなくなるのは寂しいところです。
昭文社の株主優待でもらった書籍の振り返りと今後の読書戦略や、TOB銘柄の対応について解説します。
株主優待の説明
| 権利月 | 3月末 ※公開買付けが成立した場合、2026年3月末分が最後 |
|---|---|
| 条件 | 100株以上 |
| 優待内容 | 昭文社オンラインストアで使える3,000円分のクーポン |
| 私の保有株数 | 100株 |
| 年間優待利回り | 廃止予定のため算出せず |
制度の詳細については、昭文社HD(9475)の銘柄情報ページをご確認ください。

MBOに伴い、優待廃止
優待廃止、配当も無配に
今回のTOBは、経営陣が関与する会社による買収(MBO)で、株式の非公開化を目指すものです。
2027 年3月期配当予想の修正(無配)及び株主優待制度の廃止に関するお知らせ
| 項目 | 発表内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026/11/06 |
| 公開買付価格 | 1株752円 |
| 公開買付期間 | 2026/11/09~2026/12/21 |
| 優待廃止の条件 | 公開買付けが成立すること |
| 最後の優待 | 2026/03/31時点の対象株主への優待 |
| 2027年3月期の期末配当 | 公開買付けの成立を条件に、5円予想から無配へ修正 |
2027年3月末に株を持っていても、公開買付けが成立した場合は優待を受け取れません。
2027年3月末分から「1年以上の継続保有」が必要になる予定でしたが、今回の発表では、その回から制度自体を廃止することになりました。
また、従来5円を予定していた配当も、無配に修正されています。
TOB価格は752円
TOB価格は752円で、発表当日の11月6日終値552円に対し、約36.23%のプレミアムがついています。
安めの価格帯とはいえ、私が購入したときの価格からは2倍以上になりました。優待目当てで保有していた銘柄ですが、キャピタルゲインとしてはありがたい話です。
株主はどうすればいい?
保有銘柄にTOBが発表された場合、株主が取れる行動は大きく3つあります。
| 選択肢 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 市場で売却する | 普段の証券口座からすぐに売却できる | TOB価格より安くなる場合がある |
| TOBに応募する | 成立すればTOB価格で売却できる | 公開買付代理人の証券口座を持っていない場合、開設・株式移管が必要 |
| 保有を続ける | 売却手続きが不要 | 上場廃止後まで現金化できない可能性がある |
① 市場で売却する
最も簡単なのは、現在利用している証券会社を通じて市場で売却する方法です。
判断材料になるのは、TOB価格と市場価格の差です。
(TOB価格-市場価格)×保有株数
たとえばTOB価格が1,000円、市場価格が995円なら、100株での差額は500円です。この程度であれば、株式移管の手間を避けて市場で売却する選択肢もあります。
② TOBに応募する
公開買付代理人(証券会社)を通じてTOBに応募します。無事にTOBが成立すれば、TOB価格で売却できます。
ただし、公開買付代理人が指定する口座を持っていない場合は、口座開設と株式移管手続きが必要になります。
口座開設や株式移管には手間と時間がかかり、証券会社によっては手数料も発生します。市場価格との価格差が大きい場合は応募するメリットがありますが、期限には余裕を持って手続きする必要があります。
公開買付代理人が指定する証券口座を持っている場合ならアリなのかもしれませんが、TOB応募のために口座開設するのは面倒なので、私はやったことないです。
③ 保有を続ける
TOBに応募せず、市場でも売却しない選択肢もあります。
非公開化を目的とするTOBが成立した場合、対象銘柄は上場廃止となり、その後の株式併合などで金銭が交付されることがあります。ただし、TOBに応募する場合より現金化が遅くなる可能性があります。
そのまま保有する場合は、上場廃止の有無と、その後の手続きを確認しておく必要があります。
これもやったことないです。さっさと現金化したいので。
どう判断するか
市場価格がTOB価格に近づいてきた時点で、市場で売却するのが一番ラクです。
TOBの情報が公開されると、市場価格はTOB価格に近づいていきます。完全に一致することは珍しい印象ですが、数円差までは近づくケースが多いので、そのタイミングで市場で売っていいかなと思います。
ただし、別の買収者がより高い価格で対抗TOBを仕掛けることがあります。それに対抗して、最初の買収者がTOB価格を引き上げる展開も考えられるので、すぐに売ってしまうとこの引き上げのうまみを取り逃すことになります。
早めに現金余力が欲しいなら初期のTOB価格に近づいた時点で売りでもいいですが、そうでないなら対抗TOBを期待して少し待ってみるのも手ですね。
対抗TOBは薄そう
今回の発表では、買付者であるMSEと社長本人の保有分に、他の株主からの応募合意分を合わせると、発行済株式から自己株式を除いた株式数の約60.7%になります。すべてを買付者がすでに保有しているわけではありませんが、買付者側の保有分と応募合意分で約6割が固まっている状況です。
私は、この状況ならTOBの対抗馬も現れないだろうと予想しています。そのため、保有している株は市場で売却する予定です。対抗馬が現れないというのは、あくまで私自身の見立てです。
地理の本を楽しむ
旅行先を調べるより、読んで楽しむ本
昭文社といえば『まっぷる』ですが、株主優待では地理や資源、土地の成り立ちを知る本を選んできました。読んだ内容は note にアウトプットしてきました。
- 『千葉のトリセツ』
- 『地図でスッと頭に入る世界の資源と争奪戦』
- 『地図でスッと頭に入る世界の地理』
- 『日本列島誕生のトリセツ』
- 『地図でスッと頭に入る世界の三大穀物』
- 『シティーズ とうきょう』
- 『旅地図 日本』
私にとっては、旅行の予定があるから使う優待というより、地図や本を読んで楽しむきっかけになる優待でした。
今後は図書館で借りる
こういった地理の本は図書館にも蔵書されていることがあります。『地図でスッと頭に入る』シリーズは、私の地元の図書館には蔵書されていることを確認できました。手元に長く置いておきたい本でなければ、図書館で借りて読めばいいかなとも思います。
そう考えると、『地図でスッと頭に入る世界の地理』や『旅地図 日本』のように、図鑑に近い使い方をする本を株主優待で入手できたのはありがたいですね。子どもたちが大きくなってきたときにも効果を発揮してくれるのではと思います。
まとめ
年に一度「今年は何を読もうか」と選ぶ時間まで含めて、気に入っていた優待でした。これから地理の本を読みたくなったら、まずは図書館で探してみようと思います。
会社は上場廃止後に、商品を愛用する人向けの新たなサービスを検討しているとしています。内容はまだ決まっていませんが、今後の案内も気にしておきたいところです。

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本記事は記事作成時点の情報をもとに作成しています。株主優待の内容や株価、業績等は変更される場合がありますので、最新の情報は各社の公式サイト・IR資料等をご確認ください。
本記事は特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。

