概要
株主優待でトイレットペーパーを大量にもらえる銘柄があります。
代表的なのが、特種東海製紙(3708)と三菱製紙(3864)。どちらも、1回の優待で届くトイレットペーパーは12ロール×8パック=96ロールと、かなりのボリュームです。
ロール数は同じですが、必要な株数や継続保有期間、紙の長さまで比べると、違いが結構ありました。
我が家にフィットしそうなのはどちらの銘柄か、検討していきます。
株主優待を比較
| 特種東海製紙 (3708) |
三菱製紙 (3864) |
|
|---|---|---|
| 権利月 | 3月 | 3月 |
| 必要株数 | 300株 | 500株 |
| 必要投資額 (概算) |
640,500円 ※2026/9/11終値2,135円で計算 |
584,500円 ※2026/9/11終値1,169円で計算 |
| 継続保有条件 | 3年以上 ※株数の記載なし |
500株以上・1年以上 |
| 発送時期 | 8月中旬~9月末ごろ | 8月下旬以降 |
| ロール数 | 96ロール | 96ロール |
| タイプ | ダブル | シングルまたはダブルから選択 |
| 1ロールの長さ | ダブル25m | シングル60m ダブル30m |
| 合計の長さ | ダブル2,400m | シングル5,760m ダブル2,880m |
| 紙の原料 | 再生紙 | ピュアパルプ100% |
| その他の選択肢 | タウパー・ポップペーパー 200枚×12個 |
ティッシュ50箱 またはハンドタオル50箱 |
| 備考 | 電話で申し込み 300株・3年未満の場合は、図書カード1,000円分 |
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最新の株主優待情報は各企業公式IRをご確認ください。
優待だけなら三菱製紙が優勢
トイレットペーパーの優待だけを比べると、三菱製紙のほうが条件はよいです。
- 必要投資額が約5万円(確認時点)少ない
- 継続保有期間が1年で済む
- シングルかダブルかを選べる
- ダブルの長さ換算で20%多い
- ピュアパルプ100%
三菱製紙の株主優待は2026年3月から導入されたものなので、特種東海製紙の優待より魅力的になるように意識して制度設計しているのかもしれませんね。
特種東海製紙は、継続保有条件3年以上というのが特に厳しいポイント。保有条件に対する株数の記載はなかったので、100株を保有し続け、3年以上になる権利前に300株に増やせば条件をクリアできる可能性はあります。
一応、300株以上・3年未満の場合は図書カード1,000円分がもらえますが、優待利回りは0.2%を切る水準なのでうまみは少なめです。
配当を含めると特種東海製紙が挽回
株式投資として考えるなら、配当も無視できません。
| 特種東海製紙 (3708) |
三菱製紙 (3864) |
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|---|---|---|
| 1株配当(会社予想) | 94円 | 20円 |
| 配当利回り | 約4.40% | 約1.71% |
| 優待取得株数 | 300株 | 500株 |
| 必要投資額(概算) | 640,500円 | 584,500円 |
| 年間配当額 | 28,200円 | 10,000円 |
※配当利回りと必要投資額は、2026年9月11日終値(特種東海製紙2,135円、三菱製紙1,169円)をもとに計算。配当額は会社予想、税引前
株主優待では三菱製紙が優勢でしたが、配当を含めた株主還元では特種東海製紙が巻き返します。
ただし、三菱製紙は2026年に株主優待を新設した影響もあって株価が大きく上昇した結果、配当利回りが下がっている面もあります。
また、配当予想は変更される可能性があります。株主優待や配当が継続されるかどうかを考えるべく、業績や今後の見通しを確認しておきましょう。
業績について
両社とも、紙の需要減少や原燃料価格の上昇という課題を抱えています。
直近の業績を見ると、特種東海製紙は増収増益、三菱製紙は営業黒字へ回復していますが、改善の内容には違いがあります。
特種東海製紙(3708):増収増益、生活商品事業も好調
特種東海製紙(株)【3708】:株価・株式情報(夜間PTS含む) – Yahoo!ファイナンス
特種東海製紙は、段ボール原紙などの産業素材、特殊紙、トイレットペーパーなどの生活商品を手がける製紙会社です。
2027年3月期第1四半期は、売上高252億2,500万円で前年同期比3.9%増、営業利益14億6,400万円で同10.5%増となりました。純利益も16億4,600万円で、同20.2%増えています。
自己資本比率は59.5%と高く、財務面にも比較的安心感があります。
株主優待のトイレットペーパーを含む生活商品事業は、価格改定の効果により増収増益でした。原材料価格は上昇しているものの、販売価格への転嫁が進んでいます。
一方、産業素材事業や特殊素材事業ではコスト上昇などにより減益となっています。
生活商品事業だけでなく、製紙事業全体の収益を維持できるかは引き続き確認したいところです。
三菱製紙(3864):構造改革で営業黒字へ回復
三菱製紙(株)【3864】:株価・株式情報(夜間PTS含む) – Yahoo!ファイナンス
三菱製紙は、印刷用紙や情報用紙、写真・インクジェット関連製品、機能材料などを手がける製紙会社です。
2027年3月期第1四半期は、売上高が前年同期比2.1%減の約386億円となりました。一方、営業利益は3億9,300万円となり、前年同期の赤字から黒字へ転換しています。
売上高は減少したものの、ドイツ事業の構造改革やコスト削減が利益改善につながりました。純利益は政策保有株式の売却益もあり、21億5,900万円となっています。
自己資本比率は46.3%で、財務面は一定の安定性を確保していますが、特種東海製紙の59.5%よりは低いです。
本業の利益は回復していますが、特別利益を除いて見る必要があります。今後は、構造改革による改善を一時的なものにせず、営業利益を安定して確保できるかが気になるところです。
比較した結論
直近の業績と配当利回りを含めて考えると、優待だけに頼らず保有を検討しやすいのは特種東海製紙です。ただし、3年修行が必要なところが大きなマイナスポイント。長期で持ちやすいとはいえ、3年はだいぶ長いですね…
三菱製紙は、株主優待の魅力では勝りますが、業績や自己資本比率の面でリスクが少し大きいと感じました。新設されたばかりの優待で、継続保有条件もついているので、すぐに廃止ということはないとは思いますが、一応気にしておく必要があるでしょう。
所感
優待単体では三菱製紙、配当を含めた総合力では特種東海製紙という結果になりました。
優待だけを見て飛びつくのではなく、他の部分も確認・比較してから保有を検討するようにしたいところですね。
理想のトイレットペーパー優待戦略
これを踏まえて、私が立てたトイレットペーパー優待戦略は以下のとおりです。
| 特種東海製紙 | 三菱製紙 | |
|---|---|---|
| 0年目 (26年9月~27年3月) |
100株を購入 (NISA口座) |
500株を購入 (特定口座) |
| 1年目 (27年4月~28年3月) |
100株以上を継続保有 安ければ買い増し(300株まで) |
500株を継続保有 |
| 2年目 (28年4月~29年3月) |
100株以上を継続保有 安ければ買い増し(300株まで) |
500株を継続保有 トイレットペーパーを受領 |
| 3年目 (29年4月~30年3月) |
300株まで買い増し | 500株を継続保有 トイレットペーパーを受領 |
| 4年目以降 (30年4月~) |
300株を継続保有 トイレットペーパーを受領 |
500株を継続保有 ティッシュペーパーを受領 |
特種東海製紙の優待でトイレットペーパーがもらえるようになったら、三菱製紙の優待でティッシュペーパーを選択する形で、両方とも保有を続けるのが理想形です。
もっとも、その理想形に至るまでにはあと4年近くかかるわけで、両社の株主優待制度が同じ形で継続する保証はありません。
優待制度変更や業績の大きな変動など、定期的にウォッチしておかなければと感じました。

実現できる現金余力と、優待品の保管場所を確保できるかが課題。
株主優待で、暮らしに豊かさを。
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本記事は記事作成時点の情報をもとに作成しています。株主優待の内容や株価、業績等は変更される場合がありますので、最新の情報は各社の公式サイト・IR資料等をご確認ください。
本記事は特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。


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