概要
コンタクトレンズメーカーのシード(7743)が、TOB(株式公開買付け)を受け入れ、株主優待を廃止すると発表しました。
TOB価格は1株795円。成立後は上場廃止となる予定で、株主優待制度は2026年3月末分が最後になります。
シードの優待では、これまでコンタクトレンズの洗浄液をもらっていました。今後は自宅にある在庫と、メニコンの株主優待でもらう分でカバーしていきます。
株主優待の説明
| 権利月 | 3月 ※2026年3月末分が最終 |
| 条件 | 100株以上・1年以上継続保有 |
| 優待内容 | Aコース:株主優待券 Bコース:コンタクトレンズケア用品セット Cコース:QUOカード・地方名産品・寄付 |
| 私の保有株数 | 100株 |
| 優待額 | 1年以上3年未満:1,000円相当 3年以上:3,000円相当 |
| 年間優待利回り | 1年以上3年未満:1.87% 3年以上:5.61% ※2026/8/26の株価535円で計算 |
2026年3月権利分の優待は、2026年8月31日までにコース選択をする必要があります。優待の案内は6月下旬に来ていますので、コース未選択の方はお早めに。
商品の到着時期は下記のとおり、コースや申込時期によって異なります。
Aコース・Cコース
7月31日(金)までの申し込み分:8月下旬~9月上旬頃お届け
8月31日(月)までの申し込み分:9月下旬~10月上旬頃お届け
※お届け時期が異なる優待品がございますので、詳細は「株主優待のご案内」をご確認ください。Bコース
8月31日(月)までの申し込み分:11月上旬頃お届け
A・Cコースの場合は、すでに到着している方もいそうですね。Aコースの株主優待券は、有効期限内で引き続き利用できるとのことです。私は7月中にCコースを選んだので、そろそろ来るはず。

最新の株主優待情報は企業公式IRでご確認ください。
2027年3月期の期末配当予想の修正(無配)及び株主優待制度の廃止に関するお知らせ
TOBの概要
| 公開買付者 | ラックスシェア・プレシジョン・ケイマン・リミテッド |
| TOB価格(1株) | 795円 |
| 買付期間 | 2026年8月27日~10月13日 |
| シードの対応 | TOBに賛同し、株主に応募を推奨 |
| TOB成立後 | 上場廃止予定 |
| 公開買付代理人 | みずほ証券 |
公開買付者は、中国の電子部品メーカーである立訊精密工業(Luxshare)グループの企業です。
TOB成立後は、株式併合などの手続きを経て、上場廃止となる予定です。
シードはTOBへの賛同と応募推奨を決議しているほか、株式の48.8%を保有する新井 隆二氏(ビックカメラ創業者)がこのTOBに参画しており、不成立になるリスクは低いと思われます。TOB成立後、株式の51%を握って過半数を確保するようです。

ラックスシェア・プレシジョン・ケイマン・リミテッドによる当社株式に対する公開買付けに関する賛同の意見表明及び応募推奨に関するお知らせ
株主はどうすればいい?
保有銘柄にTOBが発表された場合、株主が取れる行動は大きく3つあります。
| 選択肢 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 市場で売却する | 普段の証券口座からすぐに売却できる | TOB価格より安くなる場合がある |
| TOBに応募する | 成立すればTOB価格で売却できる | 公開買付代理人の証券口座を持っていない場合、開設・株式移管が必要 |
| 保有を続ける | 売却手続きが不要 | 上場廃止後まで現金化できない可能性がある |
① 市場で売却する
最も簡単なのは、現在利用している証券会社を通じて市場で売却する方法です。
判断材料になるのは、TOB価格と市場価格の差です。
(TOB価格-市場価格)×保有株数
たとえばTOB価格が795円、市場価格が790円なら、100株での差額は500円です。この程度であれば、株式移管の手間を避けて市場で売却する選択肢もあります。
② TOBに応募する
公開買付代理人(証券会社)を通じてTOBに応募します。無事にTOBが成立すれば、TOB価格で売却できます。
ただし、公開買付代理人(シードの場合はみずほ証券)が指定する口座を持っていない場合は、口座開設と株式移管手続きが必要になります。
口座開設や株式移管には手間と時間がかかり、証券会社によっては手数料も発生します。市場価格との価格差が大きい場合は応募するメリットがありますが、期限には余裕を持って手続きする必要があります。
公開買付代理人が指定する証券口座を持っている場合ならアリなのかもしれませんが、TOB応募のために口座開設するのは面倒なので、私はやったことないです。
③ 保有を続ける
TOBに応募せず、市場でも売却しない選択肢もあります。
非公開化を目的とするTOBが成立した場合、対象銘柄は上場廃止となり、その後の株式併合などで金銭が交付されることがあります。ただし、TOBに応募する場合より現金化が遅くなる可能性があります。
そのまま保有する場合は、上場廃止の有無と、その後の手続きを確認しておく必要があります。
これもやったことないです。さっさと現金化したいので。
どう判断するか
市場価格がTOB価格に近づいてきた時点で、市場で売却するのが一番ラクです。
TOBの情報が公開されると、市場価格はTOB価格に近づいていきます。完全に一致することは珍しい印象ですが、数円差までは近づくケースが多いので、そのタイミングで市場で売っていいかなと思います。
ただし、別の買収者がより高い価格で対抗TOBを仕掛けることがあります。それに対抗して、最初の買収者がTOB価格を引き上げる展開も考えられるので、すぐに売ってしまうとこの引き上げのうまみを取り逃すことになります。
早めに現金余力が欲しいなら初期のTOB価格に近づいた時点で売りでもいいですが、そうでないなら対抗TOBを期待して少し待ってみるのも手ですね。
銘柄解説
(株)シード【7743】:株価・株式情報(夜間PTS含む) – Yahoo!ファイナンス
シードは、1日使い捨てタイプを中心にコンタクトレンズやケア用品を製造・販売する企業です。
コンタクト洗浄液という、生活の中で確実に消費できるものを選べる点が魅力でしたが、TOBによって優待銘柄としての役割は終わることになります。
所感
TOB価格795円は、発表日の終値535円に対して、260円・48.6%高い設定。単価が安いとはいえ、高めのプレミアムがついたのはうれしいですね。
とはいえ、シードはコンタクト洗浄液を買う支出と手間を減らしてくれる株主優待銘柄だったので、廃止は残念。
一応、自宅の在庫とメニコン(7780)の優待品で、我が家のコンタクト洗浄液はカバーできる想定です。

株を売却すれば現金は増えますが、来年から配当や優待品は届かなくなります。
喩えるなら、牛や鶏を育てて、一時的に牛肉や鶏肉を得るのか、継続的に牛乳や卵を得るのか、の違いです。
私は後者の方が好きなので、優待銘柄のTOBはいつも複雑な気持ちになるのです…

対抗TOBもなさそうなので、早めに市場売りの予定です。
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本記事は記事作成時点の情報をもとに作成しています。株主優待の内容や株価、業績等は変更される場合がありますので、最新の情報は各社の公式サイト・IR資料等をご確認ください。
本記事は特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。


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