株主優待の利回り計算ツール|もらえるまでの「待ち時間」も計算に入れてみた

株主優待

概要

取得日から優待を受け取るまでの「待ち時間」を考慮した優待利回りを計算するツールを作りました。

株主優待を新しく取得するとき、最初の優待を3か月後にもらえる場合と1年以上待つ場合では、資金効率は異なるはずです。額面の優待利回りだけでなく、「待ち時間」の長さも考慮しないと、資金効率が悪くなってしまうと考えており、独自の計算ツールの作成に至りました。

ツール

株主優待の利回り計算ツール

新規取得時の株価・取得株数・優待額と、 優待を受け取るまでの「待ち時間」から、 通常の優待利回りと受領期間を考慮した利回りを計算します。

取得日
取得株価(1株・円)
取得株数
優待受領予定月
※計算時は選択した月の末日として計算します。
優待品相当額(円)

使い方

入力項目

以下の項目を入力して計算ボタンを押します。

  • 取得日:株を新規取得した日を入力 (初期値は今日の日付)
  • 取得株価:1株あたりの取得価格を入力
  • 取得株数:取得した株数を入力 (初期値は100株)
  • 優待受領予定月:株主優待が届く予定の年と月を選択 (初期値は3か月後)
  • 優待品相当額:株主優待の金額を入力

出力項目

  • 投資金額:優待を取得するために投資した金額 (取得株価 × 取得株数)
  • 優待受領予定日:選択した月の末日
  • 優待受領まで:取得日から優待受領予定日までの日数
  • 日次優待利回り:通常の優待利回りを受領までの日数で割った、1日あたりの利回りを表示

利回り比較

  • 通常の優待利回り:一般的な優待利回りを表示 (優待品相当額 ÷ 投資金額)
  • 受領期間を考慮した優待利回り:取得から優待受領までの日数を考慮し、日次優待利回りを365日換算した参考値を表示 (通常の優待利回り ÷ 優待受領までの日数 × 365)

「受領期間を考慮した優待利回り」が高いほど、資金効率のよい投資だと言えます。

具体例

すかいらーくを8月20日に取得した場合

具体例として、すかいらーくHD(3197)を新規取得するケースを考えてみます。

すかいらーくの株主優待は6月末・12月末が基準日で、100株保有の場合、それぞれ2,000円分、年間4,000円分の株主優待がもらえます。いったん12月末の優待のみを考慮し、3月末に受け取れるものとします(実際は3月中旬らしいです)。

すかいらーくHD(3197):妻の優待をきっかけに再検討
概要ガストやバーミヤン、夢庵など、多数の外食チェーンを展開するすかいらーくHD(3197)の株主優待について検討しました。妻が保有している株でもらった株主優待を使い、家族でガストを利用しました。私自身も以前はすかいらーく株を保有していました…
  • 取得日:2026年8月20日
  • 取得株価:3,000円
  • 取得株数:100株
  • 投資金額:300,000円
  • 優待品相当額:2,000円 ※12月権利分のみ
  • 優待受領予定月:2027年3月

通常の優待利回りは、

2,000円 ÷ 300,000円 × 100 = 約0.67%

です。

一方、2026年8月20日から2027年3月31日までは223日なので、受領期間を考慮した優待利回りは、

約0.67% × 365日 ÷ 223日 ≒ 約1.09%

となります。

権利日が近い12月20日に取得したら?

次に、取得株価などの条件は変わらない前提で、権利日により近い12月20日に取得した場合を考えます。

  • 取得日2026年12月20日
  • 取得株価:3,000円
  • 取得株数:100株
  • 投資金額:300,000円
  • 優待品相当額:2,000円 ※12月権利分のみ
  • 優待受領予定月:2027年3月

2026年12月20日から2027年3月31日までは101日。受領期間を考慮した優待利回りは、

約0.67% × 365日 ÷ 101日 ≒ 約2.41%

となります。

取得日投資金額通常の優待利回り優待受領まで受領期間考慮
2026年8月20日30万円約0.67%223日約1.09%
2026年12月20日30万円約0.67%101日約2.41%

同じ3,000円で100株を取得し、同じ2,000円分の優待をもらうので、通常の優待利回りはどちらも同じです。

一方、最初の優待を受け取るまでの「待ち時間」を考慮すると、8月20日取得と12月20日取得では大きな差が出ます。

8月末権利のコメダHDと比較

この計算ツールは、取得時期だけでなく、複数の優待銘柄を比較するときにも使えます。

たとえば、8月20日に約30万円を投資するとして、8月末が権利月のコメダHD(3543)を取得するケースを考えてみましょう。比較しやすいように、取得株価はすかいらーくの例と同じ3,000円と仮定します。

  • 取得日:2026年8月20日
  • 取得株価:3,000円
  • 取得株数:100株
  • 投資金額:300,000円
  • 優待品相当額:1,000円
  • 優待受領予定月2026年11月
株主優待
株主優待の内容株主優待制度当社は、株主の皆さまの日頃のご支援にお応えするとともに、当社グループの事業内容を株主の皆さまにご理解いただくことを目的として、株主優待制度を導入しております。 通常の株主優待制度株主優待用のプリペイドカード「KO

この条件だと、通常の優待利回りは、

1,000円 ÷ 300,000円 × 100 = 約0.33%

です。これだけ見ると渋いですね。

一方、受領期間を考慮した優待利回りは、2026年8月20日から11月30日までの102日で計算して、

約0.33% ÷ 102日 × 365日 ≒ 約1.19%

となります。

すかいらーくHDの例と並べると、次のようになります。

銘柄取得日投資金額優待額受領予定月通常利回り受領期間考慮
コメダHD2026年8月20日30万円1,000円2026年11月約0.33%約1.19%
すかいらーくHD2026年8月20日30万円2,000円2027年3月約0.67%約1.09%

通常の優待利回りでは、すかいらーくの方が2倍お得ですが、「最初の優待を受け取るまでの待ち時間」まで考慮すると、今回の条件ではコメダの方が利回りが上になります

このように、複数の優待銘柄を迷っているとき、「いくらもらえるか」だけでなく「いつもらえるか」まで含めて比較するのも、この計算ツールの使い方のひとつです。

作ったきっかけ

株主優待銘柄を新しく取得するとき、以前から少し気になっていたことがあります。

同じ優待利回りでも、買ってすぐ最初の権利を取れる場合と、1年以上待たなければならない場合では、なんとなく前者のほうがお得では?

特に影響が大きいのが、継続保有条件のある株主優待です。「1年以上継続保有」が条件なら、株を買ったタイミングによっては、最初の優待を受け取るまで2年近くかかることがあります。

一般的な優待利回りは「優待品相当額 ÷ 投資金額」で計算するので、この「待ち時間」は数字に表れません。

ならば、取得日から最初の優待を受け取るまでの日数で割ってみたらどうだろう。

そんな単純な発想から、この計算ツールを作りました。

注意点

この計算ツールで表示する「受領期間を考慮した優待利回り」は、一般的な金融商品の年率利回りとは異なる、Fun with Zero独自の参考指標です。

計算を簡略化するため、このツールでは以下の要素を考慮していません。

  • 株価の変動
  • 配当金
  • 売買手数料、税金
  • 優待制度の変更・廃止

特に、優待株の株価は権利日前に上昇し、権利日後に急落することが多いです。

この計算方法では、権利日直前に株を取得するほど「受領期間を考慮した優待利回り」は高くなりますが、その場合は高値掴み・権利日後の急落による含み損のリスクも高まる点には注意が必要です。

また、優待の取得に1年以上などの保有期間条件がついている場合、優待受領予定月が1年以上先になるため、「受領期間を考慮した優待利回り」は低くなります。たしかに最初の優待受領は遅くなりますが、それ以降は毎年受領できるので保有期間条件の影響はなくなります。保有期間条件があるからといって、すぐに候補から外してしまうのはもったいないです。

こうした注意点を踏まえ、新しく株主優待銘柄を取得するときに、最初の優待を受け取るまでの時間も含めて比較するための参考値としてご利用いただけると幸いです。

利回りを計算してニヤニヤするだけなら無料!

 


株主優待で、暮らしに豊かさを。
参考になりましたら、応援クリックしていただけるとうれしいです。

にほんブログ村 株ブログ 株主優待・優待株へ
にほんブログ村

免責事項

本計算ツールは、株主優待や配当の利回りを比較するための参考情報として提供するものです。特定の銘柄への投資を推奨・勧誘するものではありません。

計算結果の正確性には十分配慮していますが、その内容を保証するものではありません。また、株主優待や配当の内容、受領時期、適用条件などは変更される場合があります。実際に投資する際は、企業の公式サイトやIR情報などで最新の情報をご確認ください。

本計算ツールの利用または計算結果をもとにした判断によって生じた損失・損害について、当サイトは責任を負いかねます。最終的な投資判断は、ご自身の責任でお願いいたします。

なお、本計算ツールで表示する「受領期間考慮」の利回りは、一般的な金融商品の年率利回りとは異なる、当サイト独自の参考指標です。投資商品の収益性や将来の運用成果を示すものではありません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました