概要
「お~いお茶」などを販売する伊藤園(2593)が株主優待制度の廃止を発表しました。
2026年4月30日を基準日とした贈呈が最後で、2027年4月末以降は実施されません。普通株式だけでなく、第1種優先株式も対象です。我が家では妻が第1種優先株式(25935)を保有していて、届いた飲み物は家族で飲んでいました。
他の飲料系の優待に乗り換えるとしたらどんな銘柄があるか、についても調べてみました。
株主優待の説明
| 権利月 | 4月末 ※2026年4月末基準をもって廃止 |
|---|---|
| 条件 | 100株以上 |
| 優待内容 | 自社製品詰め合わせ、通信販売の割引案内 |
| 我が家の保有株数 | 100株(妻・第1種優先株式) |
| 優待額 | 100株以上:1,500円相当 1,000株以上:3,000円相当 |
| 年間優待利回り | 普通株式:0.49% ※2026/9/29終値3,046円、100株・年間1,500円相当で計算 第1種優先株式:0.83% ※2026/9/29終値1,808円、100株・年間1,500円相当で計算 |
紙パックの飲料12本がセットで届き、重量とインパクトのある株主優待でした。2026年4月権利分では、お茶だけでなくジュースやミルクコーヒーも入っており、万人受けする内容だったと思います。
伊藤園は廃止の理由について、株主への公平な利益還元を検討した結果、今後は配当等による還元の充実と、中長期的な企業価値向上に経営資源を集中するためと説明しています。テンプレ的回答ですが。
最新の株主優待情報は企業公式IRでご確認ください。
銘柄解説
(株)伊藤園【2593】:株価・株式情報(夜間PTS含む) – Yahoo!ファイナンス
伊藤園は、茶葉・飲料の販売を主力とする食品メーカーです。「お~いお茶」「健康ミネラルむぎ茶」「1日分の野菜」などを展開し、ペットボトル飲料だけでなく、茶葉やティーバッグも扱っています。飲料のボトリングは外部企業に委託する方式を採用しているのも特徴です。
2026年4月期の連結売上高は約4,979億円で、前期比5.3%増でした。一方、営業利益は約217億円で同5.6%減。海外では米国や東南アジアを中心に日本茶の需要が伸びましたが、原材料費などのコスト上昇が利益を圧迫しました。売上は拡大しているものの、利益の確保には課題がある状況です。
飲料販売に加えて、「タリーズコーヒー」の店舗運営も手掛けています。2026年4月末の店舗数は850店で、前期末から32店増加。出店や価格改定などにより、飲食事業は増収増益となりました。身近な飲料メーカーという印象が強い伊藤園ですが、カフェ事業や海外のお茶需要も収益を支えています。
第1種優先株式
伊藤園の株式には普通株式(2593)のほかに、第1種優先株式(25935)があります。
第1種優先株式には議決権がない一方、普通株式の1.25倍の配当を受け取れる上、これまでは普通株式と同じように自社製品の株主優待も受け取れました。普通株式とは別銘柄の扱いなので、普通株式と第1種優先株式をそれぞれ100株持っていれば、2名義分の株主優待がもらえたようです。
配当が多くもらえる上に優待ももらえる、という個人投資家にはうまみの多い第1種優先株式でしたが、普通株式ともども株主優待が廃止になりました。
日本株で第1種優先株式を上場しているのは伊藤園だけなので、他と比較のしようがないですね。
関連銘柄:飲料系優待3社
伊藤園の代わりに飲み物が届く銘柄を探すなら、アシードHD、北海道コカ・コーラボトリング、DyDoグループHDなどが候補になります。
| 銘柄 | 権利・条件 | 年間優待利回り | 備考 |
|---|---|---|---|
| アシードHD(9959) | 3月末、100株以上 | 1.08% ※92,300円で1,000円相当(清涼飲料詰合せ) | アルコール、QUOカードも選択可 |
| 北海道コカ・コーラボトリング(2573) | 6月末・12月末、100株以上 | 1.60% ※412,500円で3,300円相当(商品詰合せ)×2回 | 単一商品1ケース、Coke ONチケットも選択可 |
| DyDoグループHD(2590) | 1月20日基準、200株以上、半年以上 | 1.03% ※584,200円で6,000円相当 | 5年保有で記念品贈呈あり |
最低取得額の少なさならアシードHD、利回りなら北海道コカ・コーラボトリング、バリエーションとボリュームならDyDoグループHD、とすみ分けされています。
所感
妻の保有する銘柄で優待廃止があったので、調査して記事を作成しました。
自社製品系の株主優待は廃止リスクが小さいと考えていますが、今回はその目論見から外れて廃止になってしまいました。
ただ、伊藤園の場合は第1種優先株式というイレギュラーがあり、ひとりで2名義分の株主優待をもらうのが容易だったことも原因なのではと考えています。
なお、私は飲料系の優待株を買う予定はありません。
そもそも、ジュースとかもらっても、そんなにうれしくないんですよね。伊藤園の第1種優先株式についても取得を検討したこともありますが、粉末緑茶と風呂上がりのスポーツドリンクで十分だと考えて購入には至りませんでした。
アシードHDをかつて保有していましたが、選択できる清涼飲料が微妙で、アルコール飲料をもらって妻に上納していました。購入時から株価が伸びており、十分なキャピタルゲインが取れると判断して売却してしまいました。
100円の飲料ならともかく、株は数十万円の買い物になります。値下がりや、今回のような優待廃止のリスクもあります。見返りが自分にとってうれしいものかを考えた上で、納得いく選択を心がけねばと思った次第です。

子どもに紙パック飲料を与えると、噴水が発生する問題。
株主優待で、暮らしに豊かさを。
参考になりましたら、応援クリックしていただけるとうれしいです。
本記事は記事作成時点の情報をもとに作成しています。株主優待の内容や株価、業績等は変更される場合がありますので、最新の情報は各社の公式サイト・IR資料等をご確認ください。
本記事は特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。


コメント